高知県出身のソプラノ歌手が19日、地元でオペラの公演に臨みます。オペラへの思いと公演の魅力を聞きました。
高知市出身のソプラノ歌手、山田かをりさん。現在はイタリアのミラノでオペラを学んでいます。
山田さんは高知丸の内高校の音楽科で本格的に歌を始め、進学した国立音楽大学でオペラを学び始めました。卒業後、結婚を機に音楽からはなれ、主婦として家事に専念します。しかし、音楽を諦められなかった山田さんは、子育てを終え、2022年、イタリアに1か月留学し帰国。この留学で再び燃え上がった音楽への情熱は簡単には消せなくなっていました。
(山田かをりさん)
「できればイタリアに行って、(オペラを)勉強したいなって、日本に帰ってきたときに思ったんですけど、そこでいろいろ、私の年齢のこともあり、悩み。だけど家族や友達や仲間に背中を押してもらったことで、思いきって55歳の時に『ゴーゴー(55)』の気持ちでイタリアに留学することを決めました」
オペラはドラマと音楽が融合した総合芸術で、登場人物のすべてのせりふを歌って表現します。日本でもオペラについて学んだ山田さんですが、本場イタリアでは日本で培ったものが活かせず、一から勉強しているといいます。そんな山田さんは今回高知で初めてオペラの公演をすることになり、16日に帰国しました。追い込みの練習では、舞台で「ワイングラスを使いたい」と“こだわる”山田さんの高知らしさが見られました。
(山田かをりさん)
「何でも思ったことを、頑張って、『気合いと根性と努力でやりきるぞー!』っていう土佐の“はちきん”でございます」
今回の公演では、県内の小学生から高校生までを無料で招待します。
(山田かをりさん)
「未来を担う子どもたちに、音楽の素晴らしさを伝えたくて、特に児童養護施設にいる子どもたちを劇場に招待して、本物の音楽に触れる機会を作りたい思いがあります」
山田さんはオペラによって人の心にダイナミックに伝わる「物語」を感じてもらいたいと話しています。
「12月19日(木)18時30分開場・19時開演、高知県立美術館ホールにて皆様のご来場をお待ちしております。チャオ」
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