世の中のありとあらゆるものを忖度なしに検証し、独自ランキングを紹介するMBS「サタデープラス」の『ひたすら試してランキング』。MBS清水麻椰アナウンサーが「冷凍グラタン」を徹底調査。ひたすら試してわかった、“サタプラ的おすすめベスト5”を発表した。

イタリアンとチーズのプロがチェック! ポイントは香ばしさ&絡み具合

 今回は、人気の「冷凍グラタン」13種類を比較。チェックポイントは、1.コストパフォーマンス 2.具材 3.ホワイトソースの味 4.具材の味 5.全体の味 の5項目で、各項目10点満点の合計点で総合ランキングを決定した。

 審査には、イタリアンの名店「ピアット・スズキ」から“イタリアンの達人”こと鈴木弥平さんと、チーズの知識や技能を競う「世界最優秀フロマジェコンクール2013」で優勝し、日本人で初めて世界一の称号を獲得した“伝説のチーズ職人”「THE CHEESEROOM」の村瀬美幸さんが協力した。

 村瀬さんによると、グラタンの中でチーズはうま味やミルク感、とろ~りとした伸びという役割を担い、ホワイトソースや具材などと絡み合いながらおいしさを演出しているという。一方、「焼き色がついた表面の香ばしさ」「ソースと具材の絡み具合」が評価のポイントになると鈴木さん。それぞれの視点から市販の冷凍グラタンを厳しくチェックした。

 忖度なしにひたすら「冷凍グラタン」を徹底調査。買って失敗しない、おすすめベスト5とは!?

【5位】プリプリ海老とほうれん草が主役 4種類のチーズもプロがベタ褒め

 第5位は、無印良品の『生乳仕立てのホワイトソースグラタン 海老とペンネ』(税込590円 ※番組調べ)。

 冷凍食品ではなかなか見ないような大きなプリプリの海老とペンネという王道の組み合わせ。さらに、主役級のほうれん草も入った具材の割合は、13種類の平均が55%のところ78%とダントツで、具の種類や割合を比較した「具材」部門では1位となった。

 チーズは、パルメザン・チェダー・ゴーダ・モッツァレラの4種類をオリジナルブレンド。チーズのプロ・村瀬さんも「香りがすごくいい! おいしいし、食感もいい」とベタ褒めした。一方ホワイトソースは、静岡県の酪農家から仕入れた生乳のおいしさを活かすため、あえてチキンや昆布など出汁となるものは使用せず、生乳とチーズの味にこだわったという。鈴木さんは「ソースを穏やかに作ってるから、チーズのインパクトが強く出てる。これはなかなかレベルが高い」と組み合わせの妙を評価した。

【4位】海老のダブルソースでプロをうならせる「冷凍食品の域を超えている」

 第4位は、ヤヨイサンフーズの『Oliveto 海老トマトクリームグラタン』(税込405円 ※番組調べ)。

 部門1位となった「ホワイトソースの味」は、北海道産生クリームを加えたまろやかなホワイトソースと、オマール海老の頭を使用したコク深いビスク風ソースのダブルソース仕立て。甲殻類のコクとミルクの甘みを絶妙に融合させている。

 そんな2つのソースのハーモニーと、高級海老を食べているかのようなうま味の強さ、主張しすぎない引き算のチーズ使いはまさにプロクオリティーで、村瀬さんは「冷凍食品の域を超えてますね」、鈴木さんも「高級店の味。庶民の海老の味じゃないです」とびっくり。清水アナも「素敵なレストランに来た気分…自分では作れない味なので、買うしかないですよね」と舌を巻いた。ネットなどで購入が可能。

【3位】食べ進めるたびに新しい発見 スパゲティ専門店のこだわり満載

 第3位は、ピエトロの『【冷凍】洋麺屋ピエトロ 焼きカルボナーラグラタン ー5種チーズとごろっとベーコンー』(税込864円 ※番組調べ)。

 グラタンとカルボナーラを掛け合わせ、チーズにたまごとクリームを加えた濃厚な味わいは食べ応え抜群。贅沢感のあるベーコンも存在感が際立ち、鈴木さんは「チンしてこの食感と味ですか?」と感心した。さらにパスタは、イタリアの老舗パスタブランド「AGNESI(アネージ)」のもの。厚いらせん状でソースの絡みがいいフジッリと、ねじれたショートパスタで風味や食感がいいペンネリーチェの2種類を使用するというスパゲティ専門店らしいこだわりで、食感やソースの絡み方に違いを出し、飽きのこない風味に仕上げている。

 チーズは、パルミジャーノ・エダム・モッツァレラ・ゴーダ・グラナパダーノという個性の違う5種類をブレンド。食べ進めるたびに新しい発見がある味わいと、カルボナーラとグラタンを融合させる技術力をプロの2人は高く評価した。

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