高校野球・夏の甲子園3回戦(16日)
○東海大相模(神奈川)8―1広陵(広島)●
東海大相模は2年生の3番・中村龍之介が決勝打を含む4安打4打点で強力打線をけん引した。
広陵の先発は背番号「10」の左腕・山口大樹。絶対的エースの高尾響はベンチスタートだったが、「相模の打線は左の軟投派に弱いと思われているので、山口投手が先発じゃないかと思っていた」と驚きはなかった。
1点を先制された直後の三回1死満塁。2ボール1ストライクからの4球目。真ん中付近の直球を鮮やかに中前へはじき返し、逆転の2点適時打とした。五回は2番手の高尾から2打席連続となる中前への2点適時打を放った。
中学時代に硬式の湘南ボーイズで全国優勝し、東海大相模では1年夏からスタメンを張った左の強打者だ。同じ2年生で4番を打つ金本貫汰は中村を「天才」と評し、「バットコントロールに本当にたけている」とたたえる。
元プロの原俊介監督も「ミート力、ピッチャーとの間作り、タイミングを合わせるのが非常に上手」と非凡な打撃センスを認めている。
中村の実家は学校から自転車で15分ぐらいという。2015年にエース小笠原慎之介(中日)を擁し、全国制覇した東海大相模の縦じまのユニホームに憧れ続けてきた。「甲子園で優勝するために東海大相模に入った。2年生だけど、3年生と同じように、最後の夏という気持ちで(臨む)」と力を込めた。【皆川真仁】
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