政府は20日、在日米軍横田基地(東京都)から有機フッ素化合物(PFAS)を含む水が流出した可能性がある問題を巡り、立ち入りを実施したと発表した。防衛省や外務省、環境省と地元自治体が流出元とみられる消火訓練エリア周辺を視察し、米側から説明を受けた。
8月の大雨でPFASを含む水が漏れた可能性があると在日米軍が10月に日本側へ通報した。11月に横田基地の周辺自治体から日本政府に要請があり、立ち入りを実施した。
中谷元防衛相は20日の記者会見で「在日米軍施設と区域内外で環境対策が実効的なものになるように引き続き米側と連携して取り組む」と述べた。今回の調査を踏まえて、消火訓練エリア周辺の水の採取を検討するとも明かした。
PFASは主に消火剤として使われる化学物質。発がん性など健康被害が生じる恐れが指摘されている。
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