長崎市の三菱重工長崎造船所で2023年3月から建造されていた新しい護衛艦の命名・進水式が行われました。

物価高の影響で護衛艦の建造費も増加しています。

若宮健嗣 防衛大臣補佐官
「本艦を『ながら』と命名する」

「もがみ型」の10番艦となる新しい護衛艦は、岐阜県を流れる「長良川」から「ながら」と名付けられました。

命名・進水式には、防衛省や造船所の関係者など約330人が出席しました。

KTN記者
「この『ながら』は他のもがみ型護衛艦と同様、船体がコンパクトになっています」

護衛艦「ながら」は、全長133メートル、幅16.3メートル、基準排水量は3900トンです。

1つ前に造られた護衛艦「なとり」が持つ警戒監視に加え、「ながら」は航空機や潜水艦への対応や、掃海艦艇が担っていた対機雷戦機能を備えています。

護衛艦と掃海艦艇、2つの能力を持っていますが、船の大きさが抑えられた上、乗組員もこれまでの約半分となる90人と、スリム化が図られました。

また、建造費は9番艦の「なとり」と合わせて約1028億円で、これは7番艦、8番艦と比べて原材料費の高騰で約80億円増加しました。
 
三菱重工ではもがみ型護衛艦をあわせて12隻受注していて、このうち長崎造船所では、現在2隻の建造が進んでいます。

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