玄海町にある九州電力玄海原子力発電所で、事故が起きた際の拠点となる唐津市のオフサイトセンター。去年、落雷による停電で一部の装置が7日間にわたって故障していたことが分かりました。

唐津市のオフサイトセンターは、玄海原発で事故が起きたときの対策本部となる施設です。
県によりますと、去年9月15日の早朝、雷が落ちて施設が停電しました。
本来は非常用発電に自動で切り替わりますが、そのコントロールを行う「中央監視制御装置」が焦げて故障したため、手動で切り替えるまでの約2時間、停電が続いたということです。
この装置は新品と交換されるまで7日間故障した状態が続いていて、仮に緊急事態が起きた場合は手動で非常用発電に切り替える想定だったということです。
また、オフサイトセンターではその6日後にも同じく落雷で停電して、別の装置が故障。
その日の夕方まで使えない状態となりました。
県は、2度の停電を受け今年度中に落雷対策の設備を増設する予定です。

一方、これまで公表しなかった理由について県は、「想定内の対応。県民の生命や財産に影響がある“危機事象”ではなかった」としています。

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