半世紀にわたり被爆者の声などを集めている市民団体「長崎の証言の会」が、被爆80年を前に新たな証言集を発刊しました。

『証言2024ナガサキ・ヒロシマの声』です。

証言集は「長崎の証言の会」が発足した1969年から発行を続けています。

今年は広島と長崎で続けて2度被爆し、2017年に亡くなった二重被爆者の相川國義さんなど、被爆者と戦争体験者合わせて6人の証言を掲載しています。

19日に長崎市役所で開かれた会見で編集長の山口響さん(48)は、「日本被団協のノーベル平和賞受賞で被爆証言が再注目されている」とした上で、「今後も、証言を通して核兵器の恐ろしさを世界に広めたい」と述べました。

山口響 証言誌編集長
「(日本被団協の)田中熙巳さんもノーベル賞受賞の演説で言っていたように、まだ語れる人はいるが5年、10年、15年経ったらどうなるかわからないという端境期にいる。もっと色々な人たち、直接、被爆体験がない人も含めて証言を残す輪の中に加わってもらいたい」

『証言2024』は1冊、2500円(税込)で県内の書店やインターネットを通じて購入することができます。

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