「あの時、大連立をやっていれば……」。19日に98歳で死去した渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆について、立憲民主党の小沢一郎衆院議員はそう振り返った。
小沢氏は民主党代表だった2007年、自民党総裁の福田康夫首相(当時)から連立政権樹立に向けた協議を打診され、2人の党首会談を仲介したのが渡辺氏だった。
当時、参院は野党が多数を占める「ねじれ国会」で福田氏の政権運営は行き詰まっていた。小沢氏は連立に乗り気だったが、民主党内で反対論が噴出し、連立は実現しなかった。
小沢氏は「あの時、大連立をやっていれば、(民主党は)政党らしい政党に成長できたんじゃないかな」と回想。渡辺氏については「自民党が彼の言うことを信頼する、政治感覚の鋭い持ち主だった。まだまだ100歳以上生きると思っていたのに、驚いて残念に思う」と悼んだ。【遠藤修平】
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