家計を直撃するガソリン価格の値上げ。政府の補助金縮小により、12月19日以降、リッター当たり5円程度の値上げが予想されている。さらに1月16日には再び補助金が縮小され、現在と比べて1月には10円程度上がる可能性がある。この状況を受け、18日には長野市のガソリンスタンドに駆け込み給油の客が列をなした。
駆け込み給油「満タンにしておこう」
長野市のガソリンスタンドには、値上げ前に給油しようとする客が続々と訪れた。
給油した客は「やっぱり、高くなるっていうので、満タンにしておこうと」、別の客は「いつも2000円くらい、半分くらいしか入れないんだけど、きょうは明日からのために少し余計に」と話した。
本久セルフ平林SSの安藤洋さんは「あすから値上げということで駆け込み需要はかなり多いと思います。値上がり前に満タン給油をお勧めしています」と話した。
長野県 全国で最も高い価格
今週の長野県内のレギュラー1リットル当たりの平均価格は185.9円で、19週連続で全国最高となっている。
石油情報センターによると、12月19日以降、リッター当たり5円程度の値上げが予想され、1月16日には再び補助金が縮小されてさらに5円程度上がる見込みだ。
取材したスタンドでは18日の店頭価格は186円。12月19日に5円の値上げを予定している。
年末年始の値上げに不安の声
年末年始の旅行や里帰りなどで車の使用が増えるこの時期の値上げに、客からは不安の声が上がっている。ある客は「この券を使ってやってますけど、仕事で毎日使うのでどうしようもないです」、別の客は「いやあ生活費に圧迫があるので、どうしようもないので早めに下がってくれればいいと思うんですけど難しいみたいで、なるべく車を使う機会を少なくしたいな」と話した。
自民・公明・国民民主の3党は、ガソリン税に上乗せされている約25円分の「暫定税率」を廃止することで合意したが、実施時期は不透明だ。
しばらくの間、ガソリン価格の上昇は家計を悩ます問題となりそうだ。
（長野放送）
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