鹿児島県さつま町で防衛省が整備を検討している自衛隊の弾薬庫について、反対する市民団体が20日、町長宛てに誘致活動の撤回を求める要求書を提出しました。

県護憲平和フォーラム・上猶覚副代表
「検討して慎重な対応をお願いしたく、要求書をまとめてきました」

さつま町役場で弾薬庫の整備に反対する要求書を手渡したのは、県護憲平和フォーラムのメンバーと地元の反対住民です。

さつま町では、町の東部に位置する中岳に、防衛省が自衛隊の弾薬庫の整備を検討していて、2024年6月からは航空機による測量や現場付近の道路状況などを調査する「適地調査」が行われています。

要求書では弾薬庫の整備に伴う周辺環境の悪化や、有事の際に標的となる懸念があるとして、町が行っている誘致活動を撤回するよう求めています。

県護憲平和フォーラム・上猶覚副代表
「今、鹿児島県下、奄美、熊毛をはじめ、軍事要塞化にも等しいような状況が続いている。県や国にも要請をして、こういう施設を作らない状況になって欲しいと思う」

この申し入れに対して、さつま町の担当者は「町長に伝えます」と答えるにとどまりました。

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