8月20日、自民党は総裁選選挙管理委員会で投開票日を9月27日に正式決定しました。自民党総裁選の顔ぶれについて見ていきます。

立候補へ意欲を見せたのは11人

自民党の総裁選は9月27日に決定しましたが、現在名前が挙がっているのがこちらの11人です。

小林鷹之 前経済安保担当相は8月19日に立候補を表明しています。

また、静岡1区の上川陽子 外相は19日、改めて出馬への意欲を示しました。

-西原さん、この顔ぶれについてどう感じていますか。

総務省地域力創造アドバイザー
西原茂樹さん:
自民党はいろいろな層があったが、いままでは派閥で表に出てこなかったものが、派閥を解消して有為な人材がたくさんいるということをこの顔ぶれを見て改めて思う

-派閥が解消してこれだけ手を挙げる方が増えたとも言える?

西原茂樹さん:
今回、同じ派閥から2人というのがあるでしょう。そのように考えると非常に今回はおもしろいなと。国民としても、アメリカの大統領選ではないが、民主党・共和党でそれぞれ戦いを繰り広げながら最終的に1人に絞っていくと。今回は結構時間があるので、そういうことをやってほしい

-木村さんは今回の総裁選をどう感じていますか。

精神科医・木村好珠さん:
年代もかなり幅広くなっているし、西原さんが言ったように派閥がないというのが初めてなので結果としてもかなり読みにくい。それぞれの良いところを時間をかけてゆっくり聞いていきたいと思う

世論調査では石破元幹事長がトップに

FNNが7月に行った世論調査、次の総裁に誰が一番ふさわしいかという問いではこのような結果となりました。

この調査は岸田首相が不出馬を表明する前のもので、岸田首相は4.1%でしたが、石破元幹事長が24.7%、次いで小泉元環境相が12.1%ですが、この差はダブルスコアに。上川外相は4.8%でした。

ただ、19日も総裁選の仕組みをお伝えしましたが、国民の人気が必ず反映されるわけではなく、この数字も今後かなり変わってくる可能性もあります。

総裁選 今後のポイントは

-西原さんはこの総裁選で今後どのようなことがポイントになると考える?

西原茂樹さん:
世論調査で上川氏が5番目にいる。派閥から2人出ていると言ったが、林芳正 官房長官は1.2%。国民的な人気は上川氏の方が多少多いと。ただ、国会議員の中になるとどれだけの人脈があって力を持てるか、支援されるかというと上川氏は弱い。

ただ、今回意欲を見せたので、場合によっては旧宏池会の中で、林氏ではなくて上川氏がいけるような人数をつけて上川氏も立候補してもらってやっていくと。

私としては意欲を見せた人が11人もいるのだから、グループリーグの決勝トーナメントのように議論をしていったら我々国民も参加して、自分たちが総裁を選んで。首相は国民が選べないけれども、地元の国会議員に「あの人がいいよね」と。論戦する期間が長いからそういうことをやってもらうととてもいいのではないかと思う。

上川氏については地元(静岡)の国会議員がいますから、地元の皆さんはぜひ党派を、派閥を超えて頑張って応援してもらいたい

総裁選への期待は

-木村さんは自民党の総裁選に期待したいことなどありますか。

木村好珠さん:
この総裁にふさわしいという世論調査だと、どうしても知名度がかなり反映されていると思う。特に石破氏や小泉氏は誰もが知っている、顔が出ているというのがかなり強い。この世論調査とは違ったことも出てくると思うので、そこはしっかりと見定めていきたい

-自民党の新しい姿を示すための総裁選にするという岸田首相の話もありましたが、自民党そのものだけではなく、政治の不信を払拭するきっかけになっていくのかどうか注目ですね。

最終的にどの方が立候補するのか、立候補の顔ぶれ、どんな議論が交わされるのかなど注目されていくことになります。

自民党総裁選は9月27日に投開票が行われます。

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