兵庫県は、より充実した犯罪被害者への支援を進めるために、県内の自治体の担当者などを集めた研修会を開きました。

研修会では2010年に神戸市北区で、次男の将太さん(当時16歳)を殺害された、堤 敏さんが講演し、犯罪被害者支援の重要さを訴えました。

【堤 敏さん】「被害者や、また遺族が前を向く、立ち上がる、最初の一歩を踏み出す。それはものすごいエネルギーを必要として、本当にしんどいことなんです。そこに踏み出すためには、『踏み出すための支援』も必要です」

兵庫県では今年から、犯罪被害者それぞれに応じた支援を実現するために、警察や自治体などの担当者が支援内容を調整する会議を設置した他、被害者の窓口となる「コーディネーター」を置く制度を始めました。

25日はこうした体制を先行して導入している京都府の担当者が「被害者が1つの窓口で支援を求められるようなり、安心につながる」と話しました。

兵庫県は今後も研修を開き、支援をより充実させる方針です。

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