ここでも「米原ルート」の価値が見直されることになりました。金沢市内で開かれた北陸新幹線の建設促進を求める県民会議。敦賀以西の整備について、現行の小浜ルートで重大な課題が見つかった場合、「米原ルート」を含めて再検討することを盛り込んだ決議案が採択されました。

北陸新幹線の建設促進を求める県民会議には馳知事や国会議員など約400人が出席しました。

冒頭のあいさつで馳知事は現行の「小浜ルート」ではなく「米原ルート」の再検討を求める議論が再燃していることに触れました。

馳知事:
「ルートが決定されてからすでに7年が経過したにも関わらずいまだに認可・着工されていないことに対する不安感によるものと理解しております」

また、「事業費が5兆円を超え、工期が最大28年かかるといった報道が出されたことによりさらに不安をあおることになっている」との見方を示しました。

26日の会議では、こうした状況を踏まえた決議案が提出されました。

県婦人団体協議会能 木場由紀子会長:
「仮に大きな課題が明らかになる場合には2016年に候補の1つであった米原ルートも含め1日も早い全線整備に向けた方策を早急に検討すること」

決議案にはこのほか安定的な財源の確保などを求める着工5条件をクリアせずに、整備工事に着手することを認めないことなどが盛り込まれました。

「ご異議ございませんか」
「異議なし」

決議案は満場一致で採択されました。

「米原ルート」を推すベテラン県議は…

福村県議:
「岡田先生と佐々木先生はPTの重要な役割についておられるわけですから石川県民の総意をぜひ心に秘めながらこれからしっかりした議論をしていただきたい」

岡田参議院議員:
「敦賀・新大阪間の検討委員会はおそらく来月7日に開かれるのではないかと聞いております。そこに公の試算が示された段階で大変重要な議論をしていかなければならないと考えている」

一貫して小浜ルートを前提としてきた石川県。

会議後、取材に応じた馳知事は…

馳知事:
「基本的スタンスは石川県は小浜ルートであるということは全くかわっておりません。万が一、数字が明らかになり着工5条件が揺らぐことがあれば改めて検討が始まるものと思っています」

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