熊本県天草市倉岳町(くらたけまち)にある絶景スポット「倉岳神社」。
その道中に謎の看板があるということで、リポーターが調査してきました。
そもそもどんな道?
まずは近くの飲食店で、倉岳神社への道について聞くと…?
EBISUシーサイドテラス 今井浩子さん
「国道から入っていくんですけど、不安になるような細い道がずっと続いている。対向車とすれ違うのが結構ギリギリ」
――不思議な看板があると聞きましたが、ご存じですか?
今井さん
「知りません…聞いたことがない」
地元の人が気づいていないという謎の看板、早速現地に行ってみることにしました。
「謎の看板」の正体は
まず発見したのは狭い道への注意を促す、ごく普通の看板。
その先は徐々に道が狭くなっていきます。
すると、なにやら怪しげな看板が見えてきました。
【警報】
離合 作
戦
行
動
開
徐 始
行 せよ
人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で使われる文字に似た注意看板です。
※「離合」は方言 標準語で「(車同士が)すれ違う」の意味
様々な「エヴァンゲリオン風」看板
さらに進んでいくと…
【予告】
第
対 壱
向 話
車、
襲 来
道を進むと実際に対向車が!確かにすれ違いが大変です。道が狭く見通しも悪いので、注意が必要です。
さらに進むと、これまでとニュアンスが違う看板もありました。
「急いじゃダメだ
急いじゃダメだ
急いじゃダメだ
急いじゃダメだ」
おそらく、エヴァンゲリオンの名場面、主人公が繰り返し唱える「逃げちゃダメだ」をもじったもの。道行く車も思わず速度を落として通過していきます。
看板は他にも複数存在していました。
やっていいのか!?市役所で
こうしたインパクト抜群の注意看板。実は、天草市役所の観光振興課が制作したものです。
看板デザインを担当した原田茉林さんに聞きました。
天草市役所 観光振興課 原田茉林さん
「観光客が非常に多く、車がすれ違う時に危ないという声が地元からも多かった。世代を問わず人気のアニメにあやかって目を引く看板が作れないかと」
あまりエヴァンゲリオンには詳しくなかったという原田さんは、作品好きの職員に相談しながら作成したといいます。デザインを頼まれたときは…
原田さん「やっていいのか!?市役所で というのが一番でした」
「エヴァ風看板」を発案したのは、天草市役所いちのエヴァンゲリオン好きを自負する奥山秀太郎さんです。
天草市役所 観光振興課 奥山秀太郎さん
「出来上がったときは感動しました。エヴァンゲリオンを知らない方でも目を引く仕上りだし、エヴァ好きからしても納得の看板」
実際に看板を見た人たちの反応は?
観光客
「二度見、三度見しちゃいました 注意意識はすごく向く」
地元の人
「おもしろいんじゃないですか 意味はよく分からんですけど…」
そして、全ての登頂者に、おめでとう
ユニークな看板を楽しみつつ安全運転でのぼった先に待っているのは、山頂の倉岳神社からのぞむ絶景。
天空の鳥居と称される雄大な景色がSNSなどで話題を呼び、多くの観光客が訪れる人気スポットなんです。
「離合作戦」で車の運転に疲れたら是非行きたいのが、最初に訪ねた飲食店『EBISU シーサイドテラス』。倉岳のシンボル「えびす像」の横に今年(2024年)3月オープンしたばかりです。
店の名物が、えびす様にあやかった「神カツ丼」。オーナーの出身地である埼玉県秩父の名物「わらじカツ丼」をアレンジしました。
地元の天草ポークを使用した巨大なカツに関東風のツユが絶妙に絡む、熊本ではなかなか味わえない一品です。
クセの強すぎる看板と絶景が待つ、ドライブにぴったりの倉岳町。
道中はくれぐれも安全運転で、徐行せよ!
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