山梨県は13日、富士山の同県側登山道(吉田ルート)の5合目を通過するための事前予約を20日から開始すると発表した。予約枠は1日3000人分で、今夏から徴収する1人2000円の通行料の事前決済が必要となる。5合目受付の混雑解消が狙い。

予約は任意だが、登山日の前日までに予約すれば7月~9月上旬の開山期間中、1日4000人の上限が設けられる5合目のゲートを確実に通過できる。残る1000人分は当日受付枠とする。

富士登山オフィシャルサイトからアクセスできる予約システムに必要事項を入力し、予約完了メールに添付のQRコードを5合目の受付の端末にかざすと、ゲートを通過できるリストバンドが配布される。1人1000円の任意の富士山保全協力金も同時に決済できる。

山梨県は登山道の混雑や弾丸登山の解消のため、2000円の通行料を義務付ける。また、5合目のゲートを午後4時から翌日午前3時に閉鎖し、1日の登山客数が4000人を超えた場合も閉じる。山小屋宿泊者は規制の対象外。

須走など3ルートを有する静岡県は、登山日程や宿泊する山小屋名などを事前登録する入山管理システムを6月ごろに導入する予定だ。

長崎幸太郎知事は「予約システムを積極的に利用いただき、安全で快適な富士登山を楽しんでもらいたい」とするコメントを出した。

登山者で混み合う富士山吉田口登山道5合目=2023年9月、山梨県富士吉田市

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