チューリップテレビでは障がいのある人の表現をテーマに取材を続けていて、今月9日、その集大成となるイベントを開催しました。今回のイベントで、新たな表現と支援の可能性も見えてきました。
障がいのあるなしを越えてアートでつながるイベント「アート・ミーツ・ハートとやま」。富山市のオーバードホール・中ホールが個性豊かな作品でいっぱいにー
来場者「不思議だし素敵だしどうやって描いたんだろうって」
来場者「家に転がっていたら『ゴミ?』と思われるものでも、これが作品になるのねって」
パネルディスカッションでは、障がいのある人の表現を支援している4人が福祉やアート、デザインなど様々な視点から語り合いました。
工房ココペリ(富山県高岡市) 米田昌功代表
「アートって言葉があると、ものすごく安心して愛することができるというか。前に進めるというか」
さふらん生活園(愛知県名古屋市) 水上明彦施設長
「米田さんとか、アート関係者に発見されちゃいまして、これアートですよって言われて、アートなんですか?っていうようなことで」
「とやまふぉんと」デザイナー 山口久美子さん
「アートの意味って、アートを見つけるようなこともあるのかなと思ったりとか。これはアートなのかもしれない、みたいな。発見みたいな」
不良品を生み出す天才児こそ、アーティスト
世界的に評価されているアーティストを数多く輩出している滋賀県の福祉施設「やまなみ工房」の山下完和施設長はー
やまなみ工房(滋賀県甲賀市) 山下完和 施設長
「今こうやってアートの分野で評価されている人たちって全員が全員不良品を出す天才児ばっかりやったんですよ、内職の時はね。でも今あなたがやりたいことをやりたい時にやりたいようにすればいいよの世界になったらみんなこうやって評価をされている」
「まだまだ彼らに対する、例えば差別や偏見っていうことがあるなら、いやいやちゃんと見てください、彼ら素晴らしい人なんですよっていうことを伝えるためのひとつのアートという力だと思いますね」
工房ココペリ 米田昌功代表
「フォー」
午後3時からは一転。
迷いのないタッチ、全身アーティスト
障がいのあるなし関係なく、みんなで踊るディスコタイム!
会場に作品が展示されたアーティストたちも普段見せない表情でエネルギーを大爆発!
射水市のアーティスト、末永征士さん。大ファンだったあの人とのおよそ5年ぶりに再会。
射水市のアーティスト 末永征士さん
「高岡市射水神社で行われている十二支干支祝い願い展イン高岡射水神社もありますよ」
フリーアナウンサー(元チューリップテレビ) 谷口菜月さん
「本当に楽しみにしています」
射水市のアーティスト 末永征士さん
「ありがとうございました」
鮮やかな色彩と独特のタッチが人気であのスターバックスにも作品が展示されています。いつもは黙々と作品と向き合う末永さんですがー
この日はイケイケ!
迷いのない勢いのあるタッチで作品を描く荒見真央さん。1日中何かを表現をし続けている“全身アーティスト”です。
荒見真央さん「名前教えてください、名前教えてください」
工房ココペリ 米田昌功代表「お~すごい!変身してきた」
ダンスフロア中央で驚きのパフォーマンス…
この日も自由に激しく真央さんらしい表現を爆発させていました。
さらに、レジェンドアーティスト、射水市の村中洋介さん・38歳。
村中さん「うち帰ろう」
記者「早いね。今からじゃないが」
村中さんは全身の結合組織がもろくなる難病「マルファン症候群」です。ことし5月、急性の腹膜炎をきっかけに入院。肺炎を併発するなどして、生死の境をさまよいましたが1か月前に退院。
車いすで会場に駆けつけました。
母 村中雪子さん
「私も本当にお父さんも今度だけはもうアウトやねと言っていたんですよ。本当に死なん子やった…」
車いすに乗っていたはずですがー
村中洋介さんは、フロア中央に躍り出てMCにからむなど、驚きのパフォーマンスを見せてくれました。
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