高知県宿毛市の山里である食用の植物が鈴生りに実り、近所の人たちを驚かせています。

その植物とは『アボカド』。伸びた枝に鈴生りの状態です。

宿毛市橋上町神有地区、かつての温泉旅館の庭先にある大きなアボカドの木。25年ほど前、旅館を切り盛りしていた吉松智鶴子さんが食べた後、花壇の近くに捨てた種から育ったといい、高さは9メートルあります。

今年は100個ほどの実が生り、すでに30個ほどの実を摘み取ったということです。アボカドは熱帯・亜熱帯性の植物で、温室ではなく自然の環境で育つのは県内では珍しいといいます。

(吉松さんの知人)
「初めて見たときはびっくりしました。今年は、大きいですしつやつやしています。おいしいです。生ハムとトマトと挟んで食べて…」

(吉松智鶴子さん)
「“愛”のアボカドの“幻のアボカド”になります」

11年前に夫を病気で亡くし、吉松さんはこう呼んでいるそうです。吉松さんはアボカドを摘み取って食べたり、欲しい人にはおすそ分けをしたりしています。

(吉松智鶴子さん)
「『おいしかった』と言って、みなさんが喜んでくれてうれしいです。大変うれしい!」

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