大手焼き鳥チェーン店が、全国屈指の“焼き鳥激戦区”熊本についに初出店です。

11月6日に熊本市下通にオープンする「鳥貴族」。現在、全国に646店舗を展開する大手焼き鳥チェーン店です。熊本県内では今回が初出店となります。

鳥貴族の代名詞といえば、串モノから一品料理まで「全品370円均一」。焼き鳥の大きさも売りにしていて、なかでもネギと鶏ももの「もも貴族焼」がおすすめだとか。

地方へのフランチャイズ展開を推し進める中、下通アーケードに面した新たなビルの完成を待って熊本初出店を果たしました。下通店のオーナーは、熊本への進出に自信をのぞかせます。

「鳥貴族」下通店を経営 ウィン 中野泰尚さん「(焼き鳥店が)すごく多いんですけど、焼き鳥屋でも多種多様の展開をされているイメージがあるので、ある程度のすみ分けはできるのかなと」

なぜ熊本市は「焼鳥激戦区」? 店舗密度は東京以上 

熊本の繁華街を歩けば、いたるところにある焼き鳥店。調査会社の調査によりますと、熊本市の人口10万人あたりの焼鳥店の数は国内21都市で第4位と、東京都を上回っています。

【焼き鳥店数ランキング(2022年)】九州経済調査協会調べ

1位:福岡市(32.3店)

2位:北九州市(29.7店)

3位:大阪市(25.5店)

4位:熊本市(22.2店)

5位:東京23区(17.8店)

そんな焼き鳥激戦区の熊本市内で焼き鳥店を4店舗経営する地元の店主は、熊本に焼き鳥店が多い理由をこう分析します。

TORIDORI 中村圭佑CEO「素材の良さ、醤油のおいしさ、鶏肉そのものの鮮度のかけ合わせで、すごくいいものができる環境に熊本はある」

さらに、焼き鳥が人気なのは「県民性が現れているのでは」とも話します。

中村CEO「外食の選択肢の中に『焼き鳥』というジャンルが常に入っていて、みんなで楽しむ空間の中に焼き鳥がある」

地元店vs大手チェーン? “すみわけ”で活気を

熊本の飲食業界が盛り上がる中、中村さんは、地元ならではの強みを出していきたい考えです。

中村CEO「熊本の人が作った食材を、ぼくたち熊本の人間が提供するという点で、チェーン店よりは密に出来ているかと思う」

一方の鳥貴族は、独自のビジネスモデルで熊本を活気づけたいと意気込みます。

中野さん「競合他社という形ではなくて一緒に飲食業界を盛り上げて、コロナ前の店舗数に戻って人が街に出て活気のある街を作っていけたらなと」

“焼き鳥好き”な熊本県民に、新たな選択肢です。

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