原爆の悲惨さや平和についてあらためて考えてもらおうと、広島市で被爆した“ピアノ”を奏でるコンサートが、10月26日に新潟市中央区で開かれました。

79年前に広島市で被爆した『被爆ピアノ』のコンサートは、広島市のピアノ調律師で被爆2世でもある矢川光則さんが国内外で行っているもので、新潟市内の団体が今回の開催を依頼しました。

「被爆者も高齢で、語り継ぐ人が非常に減少しています。そういうことを考えると、これから被爆ピアノが果たしていく役目というのは、ますます大きくなっていくのではないかなと思っています」

2024年の『ノーベル平和賞』に「日本原水爆被害者団体協議会」が選ばれ、世界中で原爆の脅威が改めて注目される中で演奏される“平和や命の大切さを”訴える曲に、訪れた人たちは聞き入っていました。

「平和に向けて動いていこうと気持ちを持っている人が、どれだけ繋いできてくれたかというのを想像しながら聞いていました」
「子どもと一緒に来たんですけど、子どもにも戦争というものがどういうものだったかというのを伝えるきっかけの一つとして歌が聞けたのは、すごいよかったなと思います」

今回のコンサートには、新潟県長岡市の高校生平和大使・西脇あかりさんも参加し、国連で「核兵器が自分の街に落ちたらどうなるか想像してほしい」と訴えてきたことなどを紹介していました。

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