広島の冬の味覚・広島菜の初漬け式が産地の広島市でありました。ことしは夏の猛暑の影響を引きずってのスタートとなりました。

広島菜最大の産地広島市安佐南区の川内地区です。高西信彦 さん、雅博 さん親子のハウスでは先週から収穫作業が始まりました。

4代目 高西雅博 さん(38)
「色もすごく緑がきれいにできて、肉厚もだんだん出てきているので、これからおいしい広島菜になるかな」

しかし、出荷初めにあたる先週、収穫したものは猛暑による高温障害で葉がちぢれたり黒ずんだりしていました。

高西雅博 さん
「ことしは残暑がひどかったので、9月の終わりまでずっと30℃くらい、夜温も下がらなかったので、地面からカルシウムが吸えなくなったり、カルシウム欠乏という高温障害」

今週の出荷分からは大きな影響は出ておらず、高西さんもホッとしていました。

こうしたなか、恒例の初漬け式が30日、地元JAの漬物工場でありました。参列者の代表が祭壇に飾られた広島菜に塩を振って作業の安全を祈りました。

地区全体では猛暑の影響で生育が1週間ほど遅れていて、本格的な出荷は来月初めからの予定です。

広島菜委員会 溝口憲幸 会長
「みなさん、これが広島菜巻きでございます。独特のほろ苦い味とシャキシャキ感。ぜひともご賞味ください」

最後に、参列者全員で広島菜のむすびを食べて伝統の味をアピールしました。川内地区では今シーズン、去年並みのおよそ800トンの出荷を見込んでいます。

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