夜道でひとり泣いている小さな女の子…、一度は通り過ぎた男子高校生が引き返したワケとは…。そこにはとっさの判断に至る家族の “ことば” がありました。
9月13日午後7時すぎ、富山市の夜道。夕飯を食べに行こうと自転車に乗っていた富山市の高校1年生速見悠さんは歩道でうずくまっている小さな女の子を見つけました。
高校1年生 速見悠さん
「こんな感じでした。泣きながらこんなんしとって」
現場は交通量が多いものの周囲はすでに真っ暗。一度は通り過ぎたものの、数十メートル先でブレーキをかけた速水さん。心配になり女の子に声をかけに戻りました。
高校1年生 速見悠さん
「迷子なんかなと思って家を聞いたら、『おかあさんが時間通り帰って来ん』っていうので、さすがにほっとけなくて…」
声をかけたものの、どうしていいかわからなくて母親に電話してみると、こんなアドバイスが…
高校1年生 速見悠さん
「お母さんに電話で聞いたら『110番しられ!』と言われたので、とにかく警察に(電話)かけて事情を話しました」
警察が来るまでの間、不安で涙が止まらない女の子の側を離れず声をかけ続けたといいます。
高校1年生 速見悠さん「ほんとに泣いていたんで、警察くるから大丈夫だよとか、なるべくあったかいことばかけて、不安ならんように一緒にいてあげました」
『当たり前のことはちゃんとしろよ』って日頃から言われていて…
警察官が駆けつけ、女の子は無事母親のもとに引き渡されました。
速見さんの行動を支えた背景には、子どもの頃から言われてきた家族からの教えがありました。
高校1年生 速見悠さん
「お母さんとかおじいちゃんおばあちゃんの教えで、『当たり前のことはちゃんとしろよ』と言われていたので、人助けは大事だし、これは自分じゃなくても他の人でも、多分ほっとけんと思うから…」
誰にでもできる当然の行動と話す速見さん。そんな速見さんが将来なりたい自分の姿とは…。
高校1年生 速見悠さん
「当たり前のことをできるようになりたいし、今よりも優しい人になれたら嬉しいです」
「当たり前」の大切さを行動で示した速水さん、10月25日に警察から感謝状が贈られました。
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