大阪・関西万博の開催まで、およそ5か月。高知県は、世界によさこいを発信しようと準備を進めていますが、その成功に向けて、あのアーティストによる「SUPER LOCAL」=“極上の田舎”高知を伝える動画を完成させました。福井健人記者の報告を交えてお伝えします。

キービジュアルを務めるのは、ダンスボーカルグループ「TRF」のリーダー、DJ KOOさんです。盛り上げ隊長の「DJ KOOCHI」となって、四万十川や仁淀川流域、高知城などを舞台に、自然や、食、よさこい、県民といった、高知ならではの魅力=スーパーローカルの日常を体験しながら、元気になっていくというストーリーです。

2025年の大阪・関西万博の開催で賑わいが期待される関西。県は、この関西を舞台に経済連携を図る「関西戦略」を進めています。「万博・IRとの連携」が事業計画の柱で、その一環として、プロモーション動画を完成させました。

DJ KOOさんは、29日、「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」を訪問しました。店内の様子を見て回った後は、天日塩を使ったお菓子や、ひがしやまなど、特産品に舌鼓を打ちました。

(DJ KOOさん)
「全部そろってるじゃないですか、高知の名産品が。家族とか連れてきたらもう、カゴが大変だと思いますよ」

県はこれまで県出身の著名人を起用し、プロモーション動画を制作してきました。
DJ KOOさんは東京の出身ですが、日本盆踊り協会の特別芸術顧問として、国内、海外で、文化を発信する活動に取り組んでいます。県は万博を見据えて、海外の人たちにも、よさこいをはじめとする「SUPER LOCAL」=高知の魅力を伝えようとしていることから、DJ KOOさんの発信力に期待を寄せています。

Q.高知の魅力とは?
「大自然と人の癒やし、食の幸福ですね」

Q.よさこいについて
「伝統を保ちながら、高知ならではの大自然に囲まれた豊かなパワーが発揮されていると思います。先人の作ってきたもの、気持ち、バイブスが感じられる」

(濵田省司 知事)
「50年余り経て、再び大阪・関西万博でPRできる、新しい発信ができる。次の時代のよさこいの新展開につなげられれば」
「若い頃、TRFの一員として…」

(DJ KOOさん)
「あ、いまも一員です(笑)」

(濵田省司 知事)
「あぁ、失礼しました!今も現役バリバリで。うちの娘たちの世代が拝見させて頂いて、幅広いファン層をお持ちの方によさこいの新しい魅力を発掘して頂いたという意味でも大変うれしいことだと思います」

「大阪万博、よさこいDO DANCE 最KOOCHI!」

プロモーション動画は特設サイトで視聴できるほか、11月4日から、大阪・関西での屋外広告で活用されることになっています。

(福井健人 記者)
「いま大阪では、街のいたるところに、万博の開催を伝える広告物が設置されているんですが、JR大阪駅の壁面を使った、こちらも、その一つです」

「『からふる』では、繰り返しお伝えしていますが、関西戦略の最重要課題は、関西エリアでいかに高知の認知度をあげることができるか、この一点に尽きます。その対策として、『観光の推進』、『外商の拡大』、『万博・IRとの連携』を事業計画の3本柱に掲げ、政策を進めているわけですが、情報発信の拠点として生まれた『SUPER LOCAL SHOP とさとさ』は、オープンからの3か月間で、当初の年間目標だった50万人を超える55万人が来店しまして、現時点では、一定の役割を果たしているように見えます」

「県はこれまで国内を軸に、高知の魅力を伝えようと、『高知家』というフレーズを用いていましたが、現在は、万博を見据え、インバウンドによる国外の人たちにも、一層、重点を置いていて、今回のプロモーションでは、あえて『高知家』とは謳わずに、アンテナショップと同じ、『SUPER LOCAL』という英語によるフレーズをコンセプトに据えました」

「関西戦略における2024年最大の焦点は、『とさとさ』の開業でしたが、2025年最大の焦点は、なんといっても万博です。『よさこい』という、いわば伝家の宝刀を抜いて、8月に、150の国、地域と一緒に総踊りを行うことが計画されているんですが、万博の舞台で『SUPER LOCAL』は、どういった形で表現されるのでしょうか。高知の飛躍に向けたビッグチャンスは、2025年夏にやってきます」

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