プロ野球阪神タイガースの新監督に、高知市出身の藤川球児(ふじかわきゅうじ)さんが就任しました。多くの期待が寄せられる中、就任会見では、ふるさと・高知で感じた思いを口にし、伝統球団の“未来像”について語りました。
午後2時すぎ、大阪で行われた就任会見の会場に、藤川新監督が姿を現しました。
14日、球団から監督就任が発表されていて、「第36代監督」として新たにチームを指揮します。
(藤川球児 新監督)
「岡田彰布前監督が指揮をとられた2年間は非常に強く、チームが成熟してきたのは自分も見てきて。僕もチームの中から・外から、両方で見てきたところもあったので、『この流れになったのかな』、と。自分自身は全くわからなかったんですけど、愚直に、まっすぐに仕事をしている中で、そいういうもの(チームのビジョン)が見えてきたということで、(監督要請を)OKしました」
ドラフト1位で1999年に阪神に入団した藤川新監督は、中継ぎや抑え投手として活躍し、2005年のリーグ優勝にも貢献しました。
その後、メジャーリーグや高知ファイティングドッグスを経て、2015年に阪神に復帰し、2020年の現役引退後は球団本部付スペシャルアシスタントを務めていました。今回、指揮官として与えられた背番号は、現役時代と同じ22番。
岡田彰布前監督から重みのあるバトンを受け取った藤川新監督ですが、会見では、ふるさと・高知で感じた思いを胸に、伝統ある球団の“未来像”についても語りました。
(藤川球児 新監督)
「『地域密着』がどの球団でも必要で、僕、高知県に講演に行くんですけど、過疎化が進んでいる所もあって、もっともっとスポーツの世界から世の中に元気を与えて『受け皿』『夢のある世界』を広げなきゃいけない。僕も、せっかく、来年90周年になる阪神タイガースの監督という役割をいただきましたから、球団の方とみんなで、『今後100年、200年…』というところに向けて、阪神タイガースが『愛される』球団で、『全国から来たい』と思ってもらえる球団にする必要が、義務があると思っていますから、見ておいてください。やりますから」
来週にはドラフト会議が、そして秋には来シーズンに向けたキャンプが迫っていて、チームは早速、“藤川新体制”で動き始めます。
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