サッカーJFL首位の高知ユナイテッドSCは2日、ホームでヴェルスパ大分と対戦しました。会場を訪れたサポーターは、過去最高、1万1085人。かつてない数の声援が送られ会場は熱気に包まれました。

台風の影響で1日延期された高知ユナイテッドのホーム戦。しかし、会場の春野陸上競技場にはこれまでにないほどのサポーターが集まり、勝利への期待が高まります。

(試合開始 約4時間前に来場した観客)
「だいたい、11時過ぎくらいに来ました。きょうは必ず勝ってもらいたいと思っています」

(先頭で入場した観客)
「暑いですけど、きょうは勝ってくれると思うので、この暑さも吹き飛ばしてくれると思います」
「(観客)1万人目指して、友達とかたくさん声かけたので」
「もっと(春野に)人が来てくれるようなゴールを見せつけてほしい」

大勢のサポーターが大きな期待を寄せる中、選手たちも、この試合から新たに導入された専用の移動バスで試合会場に到着。

相手は、シーズン前半、5月の対戦で敗れているヴェルスパ大分。
ユナイテッドは試合序盤から積極的に攻め込みます。

前半7分、右サイドバック吉田のロングボールに新谷が反応。落としたボールを東家(とうや)がニアサイドにシュートしますが、キーパーにセーブされます。

直後にもユナイテッドのチャンス。樋口がセンターサークルからドリブルを開始するとそのままペナルティーエリアに持ち込み、シュート!こぼれ球を宇田が収めて…、最後は佐々木!いずれも相手の守備にブロックされ、決めきることができません。その後は両チーム一進一退の攻防が続きます。

14分にはユナイテッドのゴールキーパー大杉がファインセーブを見せると…。

22分にはユナイテッド・佐々木のグラウンダーのパスに、抜け出した東家が左足でシュートしますが枠をとらえきれません。両チーム無得点で、前半を折り返します。試合が動いたのは、後半開始まもなくでした。

後半5分、ユナイテッドは、ヴェルスパに左サイドを突破されます。こぼれ球を豪快に叩き込まれ、先制点を許してしまいます。

後半、攻撃がかみ合わないユナイテッド。後半32分、途中出場の小林心が抜け出しシュートを放ちますが…、判定はオフサイド。過去最多、1万1085人がスタンドを埋め尽くしました。

かつてないほどの声援になんとかこたえたいユナイテッドですが、相手の守備にはばまれ、後半はシュートを1本も打つことができませんでした。

結局、ユナイテッドは0-1で敗れました。勝ち点は得られませんでしたが、2位とは10点差となっていて首位はキープしています。

(高知ユナイテッドSC 吉本岳史 監督)
「1万人を超える方々に勝利を見せられなかったことが、1番申し訳ないのと、我々として、もう1回立ち上がらなければならない。チャンスの時に得点できなかったのが、相手に流れを渡してしまったのかなと。前回アウェーで対戦した時と、我々の右サイドからクロス、そこからの失点。今回も同じ(形の)失点です。同じ相手に同じやられ方で失点しているようでは、なかなか次に進めない」

残念ながら勝利の瞬間を見届けることは出来ませんでしたが、1万1085人のサポーターは会場の熱気を楽しんだようです。

(観客)
「めっちゃ一体感がありました」
「楽しかった。(次は)勝ってほしい」
「大勢の観客が入って、一体感があってすごく良い試合だったと思います」

Q.試合を観てどうでしたか?
(観客)
「楽しかったです」
Q.誰がかっこよかったですか?
(観客)
「樋口叶(ひぐち・かける)選手です」
Q.人が多かったと思うけど、会場の雰囲気はどうでしたか?
(観客)
「最高でした」
Q.きょう負けたけど、見てみてどうでしたか?
(観客)
「惜しかったと思います」

(高野選手にサッカーを教わっている子ども)
「高野裕維(たかの・ゆうい)コーチと僕は同じポジションなので、見習いたいです」
「(次節で高野選手の)点を取るところを見たいです」

(観客)
「いつも何度も来ているんですけど、(スタンドに)なかなか入れず、びっくりしました」
「次は、ぜひホームゲームで勝ってほしいと思います。きょうの熱気と同じくらい熱い試合をしてほしいと思います」

ユナイテッドは9月8日にアウェーでレイラック滋賀と対戦します。残りのホーム戦は5試合。Jリーグ昇格に必要な観客数はあと8985人となりました。

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