富山に秋の訪れを告げる伝統行事『おわら風の盆』が1日富山市八尾町ではじまり、哀調を帯びた胡弓の音色が坂の町に響いています。

富山市八尾町で300年以上受け継がれているおわら風の盆は、立春から数えて二百十日の台風到来の時期に風封じを行い、五穀豊穣を願う民謡行事です。

ことしは台風10号の影響が心配されましたが風雨対策などを施して予定通り開催され、おわら風の盆行事運営委員会によりますと初日の１日だけで約7万人が訪れたということです。

訪れた人たちは11の町内で行われる輪踊りや街流しの美しい所作に見入り、思い思いにおわらの情緒を楽しんでいました。

2日も午後11時まで各町で街流しや輪踊りなどが行われています。坂の町に哀愁を帯びた調べが響くおわら風の盆は3日までです。

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