22日、新潟県佐渡市で中学生の弁論大会『わたしの主張 佐渡地区大会』が開かれ、佐渡市内の中学生14人が普段感じていることなどを発表しました。

【佐渡市立松ヶ崎中学校3年生 齊藤結翔さん】
「祭りにむけて私がどんなに練習しても、高校生になるまでは“鬼”として舞うことはできない。なんで?と聞いても、返ってくる言葉は『決まりだから』。だからそんなルールを変えてやろう、そんな気持ちを強く持っていた…」

この大会で最優秀賞に輝いたのは両津中学校3年の太田さちさん。
自身のコンプレックスについて発表したスピーチです。

「言葉がつっかえて話出せない人がいたら、あなたはどうしますか?」
「私は幼い頃から大きなコンプレックスを感じています。それは吃音です」

太田さんは吃音と向き合うために、カフェの“接客スタッフ”に挑戦しました。
全国各地で開かれている『注文に時間がかかるカフェ』というもので、佐渡市では6月に開かれました。

「さまざまな不安があり、正直とても悩みました。でも自信がもてるチャンスだと思い、吃音という自分のコンプレックスに正面から向き合うことに決めました」

最初は緊張してお客と上手くコミュニケーションがとれませんでしたが、徐々に緊張がほぐれ、接客が楽しくなったという太田さちさん。

「コンプレックスと向き合うことで、必ず人生がいい方向に変わり、人生が楽しくなると私は信じています」

最優秀賞に選ばれた太田さちさんの母親・千恵さんは…
「本人が広くみんなに知ってもらいたいという気持ちというか、同じ気持ちをもっている人の背中を押してあげられる勇気が伝わるような内容だったので、本人の気持ちは上手く伝わったと思います」

太田さんは、9月に行われる県大会に出場する予定です。

【佐渡市立両津中学校3年生 太田さちさん】
「今よりたくさんの人に、吃音のことを知ってもらえると嬉しいなと思います」

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