高知県の鳥に指定されてから60周年を迎えた「ヤイロチョウ」を守る活動について高知市でシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムは公益社団法人生態系トラスト協会などがこれまで行ってきたヤイロチョウのための生態系保全活動を若い世代にも伝えようと初開催しました。

「ヤイロチョウ」は体長20cmほどの渡り鳥で、1937年に宿毛市で国内で初めて繁殖が確認され、1964年、県の鳥に指定されました。

警戒心が強く、一度使った巣には戻らないなど、調査員でもめったにその姿を見られないことから「幻の鳥」と言われています。

シンポジウムでは国の絶滅危惧種にも指定されているヤイロチョウを日本有数の繁殖地としてどう守っていくかなどが話し合われました。

▼生態系トラスト協会・中村滝男会長
「(エサとなる)ミミズが生息してヤイロチョウがそれを求めてやってくるそういう環境を守っていかなきゃいけない。ヤイロチョウについてもっともっと知ってもらう努力をしないといかんなと思っております」

生態系トラスト協会は「四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンター」で野鳥を観察できるツアーも行っているということです。

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