パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージは12日から始まり、就任3年目の新庄監督の下、2年連続の最下位から2位に躍進し、6年ぶりの進出となる日本ハムとファイナルステージで敗れた去年に続き、2年連続の進出となった3位・ロッテが対戦します。
11日は試合が行われる日本ハムの本拠地、エスコンフィールド北海道で記者会見が行われ、初めてのクライマックスシリーズとなる新庄監督は「短期決戦は監督になってから初めてなので正直わからない。ただ、日本シリーズに行けなかったらロッテに負けようがソフトバンクに負けようが一緒だ。そのための戦い方をしたい」と意気込みを語りました。
また日本ハムの予告先発は今シーズン、ロッテに相性のいい加藤貴之投手が務めることが発表されました。
新庄監督は第1戦を託した理由について「ロッテに5勝1敗で勝ち越しているのでそれだけ。大舞台でもやってくれそうな雰囲気に期待している」と話しました。
対するロッテの吉井監督は「ひとりでも好調な選手が出てきて加藤投手をやっつけてほしい。3位での進出だが、日本シリーズ優勝を目指して選手たちもやっている。日本一になるつもりで一戦一戦頑張っていきたい」と意気込みました。
そして今シーズン、初のふた桁、10勝をあげた佐々木朗希投手に第1戦の先発を託すことを明らかにし「そろそろそういう責任を与えたいと思った」と起用の意図を話しました。
クライマックスシリーズはファーストステージで先に2勝したチームがリーグ優勝したソフトバンクと対戦するファイナルステージに進出します。
日本ハム 松本剛「しっかり勝っていい姿を」
日本ハムの主力で選手会長を務める松本剛選手は「今はワクワクしている。エスコンフィールド北海道でクライマックスシリーズが初めて開催されるので、北海道の皆さんが盛り上がっているといううわさも耳にしている。日本シリーズに行くという目標をみんなが言っているので、そのためにもしっかり勝っていい姿をファンに見せたい」と話していました。
12日の1戦目で対戦するロッテの佐々木朗希投手については「すばらしい投手でことし何度か対戦しているが、打ってるイメージがないので厳しい戦いにはなる。僕たちは2年間最下位で、3年目にしてクライマックスシリーズに進んだので挑戦者の気持ちで戦っていきたい」と話していました。
ロッテ 中村奨吾「守備からリズムを」
ロッテの選手会長、中村奨吾選手は記者会見で短期決戦での戦いについて「勢いに乗ったチームが強いのでミスをしないことが重要だ。自分たちは守備からリズムを作れば乗っていけると思う。まずはあした、朗希に託してピッチャー中心に戦っていきたい」と述べました。
また、日本ハムの予告先発で発表された加藤貴之投手に今シーズン5敗を喫していることについては「今シーズン、打てなくて点も取れていないし初戦の緊張感の中でヒットはなかなか出ないかもしれない。それでもいろいろな方法で出塁して、進塁して、選手が考えて監督の指示に沿って少しでも勝ちに近づければ」と話しました。
その上で「北海道のファンが盛り上がってアウェーの試合になるが、チーム一丸となって戦って自分たちを応援してくれるファンの声援を力に変えていきたい」と力強く意気込みを述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。