競馬の藤田菜七子騎手が、スマートフォンを不適切に利用し処分を受けていた問題でJRA、日本中央競馬会に引退届けを提出し受理されました。
2016年に、16年ぶりのJRA所属女性ジョッキーとしてデビューした藤田菜七子騎手。女性騎手としての記録を次々と塗り替える活躍を続け、「菜七子フィーバー」を巻き起こした藤田騎手が突然の引退です。
問題となったのは、不正な通信機器の利用。騎手は公正を確保するため、競馬開催期間中は「調整ルーム」と呼ばれる場所に入室し外部と連絡を取ることができないルールとなっていますが藤田騎手は去年の4月ごろまでに複数回にわたり、調整ルームの居室内にスマートフォンを持ち込み、通信していたことが判明。
JRAはきのう、裁定委員会の議定があるまで騎乗を停止することを発表しました。
藤田騎手は引退届に相当する騎手免許の取り消し願いを申請しJRAがこれを受理しました。引退の理由については「一身上の都合」とのことです。
藤田騎手といえばデビュー当時は、まだあどけない表情ながら、多くの競馬ファンに注目され一大ブームを巻き起こしていました。
2019年には、カペラステークスを制し日本人の女性騎手として初めてJRAの重賞を勝利。
東京オリンピックの際には聖火リレーの点火セレモニーを行うなど競馬会にとどまらない人気をみせていました。
女性騎手としては最多となる通算166勝をあげるなど、数々の記録をうちたててきた藤田騎手。27才での引退となりました。
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