公立中学校の運動部活動を地域のスポーツ団体に委ねる「地域移行」に関し、東京女子体育大が課題とされる指導者育成を目的とした授業を行い、単位を付与することが18日、分かった。教育機関が専門のカリキュラムを組むのは全国でも珍しい取り組みとみられ、2025年度から導入する予定。地域移行への支援と同時に、学生のキャリア形成につなげる。  「部活動マネジメント演習」として主に3年生が対象。ハラスメント防止などモラルや安全管理の講義を受けた後、大学と連携協定を結んでいる関係区市の学校などで演習を行い、2単位が取得できる。今後、地域クラブも演習先として視野に入れて検討する。  部活動の地域移行は教員の負担軽減が目的の一つとなっており、全国的に外部指導者の活用と人材育成を進める一方で、指導者の質の担保や子どもたちの安全確保が懸念されている。大学主導による育成は今後の拡大を含め、そうした懸念の解消にもつながりそうだ。


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