トークセッションで笑顔を見せる吉沢恋選手(左)=相模原市中央区の相模原市民会館で2024年8月17日午前11時20分、佐藤浩撮影

 パリ・オリンピックのスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋(ここ)選手(14)=相模原市立小山中3年=の「金メダル報告会」(市主催)が17日、相模原市民会館(中央区)で開催された。金メダルを首に下げ、スケートボードを持って登場した吉沢選手は「金メダルを獲得することができました。応援してくださった皆様、ありがとうございます」と報告し、会場は拍手に包まれた。本村賢太郎市長は吉沢選手に「称讃(しょうさん)の楯(たて)」を贈った。

 吉沢選手が所属する「ACT SB STORE」代表でコーチの寺井裕次郎さん(40)と司会者を交えたトークセッションで吉沢選手は、金メダル決定の瞬間を「うれしいというのもあったが、けがもなく終えたことに安心感のほうが強かった」と振り返った。また、ライバルであり友人でもある他の選手と一緒に五輪で滑れたことが「楽しかったので、あまり緊張はなかった」と語った。

本村賢太郎・相模原市長(左)から「称讃の楯」を贈られた吉沢恋選手=同市中央区の相模原市民会館で

 寺井さんは「恋ちゃんが何よりすごいのは、同じことを反復して練習できること。繰り返すことは一番飽きるし、きつい。それを最初からできていた」と評価した。

 会場の子どもから寄せられた「どうしてそんなに上手なんですか」という質問に吉沢選手は「才能があるわけじゃない。反復練習ができて、うまくなってきた。何か一つに熱中して頑張れたら、違うところでも活躍できると思うので、頑張ってみて」と答えた。【佐藤浩】

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