【早稲田実-大社】九回裏大社1死二、三塁、早稲田実は左翼を内野に配置して、内野5人の守備シフトをしく=阪神甲子園球場で2024年8月17日、山崎一輝撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第11日の17日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で3回戦があり、早稲田実(西東京)は大社(島根)に延長十一回タイブレークの末、2―3でサヨナラ負けした。早稲田実は同点の九回1死二、三塁での守備で、「内野5人」シフトを敷き、ピンチを防いだ。左翼手と代わって出場し、投手と三塁手の間で打球を処理した西村悟志内野手(1年)が試合後にプレーを振り返った。

早稲田実・西村悟志選手

 出るなら僕しかいないと思っていた。(内野5人シフトは試合では初めてで)緊張する中だったが、いつ来ても大丈夫なように準備しておけと言われていたので。準備不足は無かった。

 <シフトの練習は>

 ノックで投手が投内連係をする時にやる感じ。毎日ではないが、2日に1回とか、想像しづらいプレーだったので、最初は少し多めにやってコツをつかむためにやった。初めて練習した時はそのシフトをする発想もなかったので、最初はびっくりしたが、やっていくうちに相手にプレッシャーがかかるなと感じた。

 <起用を告げられた時は>

 マイナスなことを考えていたら始まらないと思ったので、自信を持って自分が出る限り、自分でやってやるっていう強い気持ちを持ってやりました。

 <守っている時は>

 打者がいつもより近くなって普段だったら「ちょっと怖いな」とか思ってしまうかもしれないが、あの場面は絶対に(打球を)止めるしかなかったので。体のどこに当たってもいいから止めようという気持ちで入りました。

 <打球を処理した時は>

 ダブルプレーにでき、自分のチームに流れを寄せることができて良かった。みんながすごい勢いで「よくやった」とか「お前すごいな」と言ってくれたり、「ここから点を取って絶対勝つぞ」という次のプレーに向けての声を掛けてくれたりしてくれた。

 <左翼手で入ったが、普段のポジションは>

 二塁手。監督から打球が来ても前にいる分、焦らず、丁寧に、試合に入った時は冷静に落ち着いてやれと言われていた。

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