第106回全国高校野球選手権福島大会(朝日新聞社、福島県高校野球連盟主催)は28日、県営あづま球場で決勝を迎える。「絶対王者」聖光学院が3連覇を果たすのか。学法石川が春夏連続の甲子園出場を決めるのか。両校とも打線好調で、先発投手陣のできが勝負を分けそうだ。

 両校は昨夏の決勝でも対戦し、延長タイブレークの末、聖光学院が勝利。現在のチームでは昨秋と今春の県大会でそれぞれ対戦し、いずれも聖光学院が勝利している。

 第1シード聖光学院は4試合中2試合で2桁得点を記録。打線は3番打者菊地政善選手(2年)と5番打者志田隆之助選手(3年)がいずれも打率6割超と好調だ。盗塁10、犠打25と小技を絡めた攻撃は今年も健在。

 エース高野結羽投手(3年)は準々決勝で5回3分の1を投げ、被安打9と苦しむも、準決勝では修正。最速140キロ超を誇る古宇田烈投手(3年)も控える。

 第2シード学法石川は4試合中3試合を逆転で勝ち上がった。福尾遥真選手(3年)は打率7割6分9厘と絶好調で、4番打者大栄利哉選手(2年)は打点7と勝負強さが光る。

 春先の故障から復帰した左腕佐藤翼投手(2年)は26回を投げ、防御率0.69と安定感抜群だ。ただ、準決勝で101球を投げており、どこまで疲労が回復するかがかぎを握りそう。(滝口信之)

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