第106回全国高校野球選手権福井大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は27日午前10時から、セーレンスタジアム(県営球場)で決勝がある。2年前と同じ顔合わせとなり、北陸は2年連続5回目、敦賀気比は2年ぶり12回目の夏の甲子園をめざす。

 北陸、敦賀気比ともに投手陣が好調で、エースは甲子園を経験している。打線が先取点を挙げて援護できるかが鍵を握る。

 北陸は準決勝までの4試合で失点3。いずれも本格派右腕の井黒晃佑投手が先発し、イニング数を上回る三振を奪っている。右横手投げの竹田煌士投手、左腕の鳴海凱斗中堅手とタイプの異なる中継ぎ陣を擁し、エース右腕の竹田海士投手は抑えも先発もできる。

 打線はチーム打率が3割を切るが、上位から下位まで勝負強い。3番・梅田悠希二塁手が5打点、7番・高野翔遊撃手らが3打点を挙げている。

 敦賀気比はエース左腕の竹下海斗投手が準々決勝で2失点完投。2回戦と準決勝は右横手投げの米田涼平、右腕の丹尾好誠の両投手が継投し、無失点と安定している。

 打線はチーム打率が4割を超え、1番・岡部飛雄馬遊撃手は5割、中軸の野道諒彌外野手と中森昂捕手も4割超と好調。竹下投手、浜谷輝左翼手は長打力があり、本塁打も放っている。

 北陸は4試合で12盗塁、敦賀気比は3試合で10盗塁と機動力も互角で、接戦が見込まれる。(鎌内勇樹)

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