リオデジャネイロオリンピックで4つの金メダルを獲得したアメリカの体操女子のエース、バイルズ選手は金メダル候補として臨んだ東京大会でメンタルの問題を訴えて個人総合の決勝を欠場するなどアスリートのメンタルヘルスに一石を投じ、世界的な注目を集めました。
バイルズ選手はその後、一時休養しましたが、去年、世界選手権に復帰して圧倒的な力を見せて個人総合で金メダルを獲得し、今大会でも活躍が期待されています。
23日、パリオリンピックの開幕を前にパリ市西部のメインプレスセンターで会見したアメリカ女子チームのメメル・チェルシーヘッドコーチは、まず東京大会でのバイルズ選手の決断を振り返り、「私はシモーネをとても誇りに思っている。彼女は東京では健康を第一に考えた。彼女は自分にとって最善のことをしたと思う。アメリカチームの全員が彼女を理解して支持した」と話しました。
そのうえで今大会に向けて「彼女は体操から2年間離れることができ、その後戻ってきてトレーニングを続けることを決めた。今は本当にいい状態にあると思う。体操により熱中し、楽しんでいる。すばらしい演技を見せてくれると思う」とエースへの信頼を口にしました。
アメリカオリンピック・パラリンピック委員会は今大会、メンタルヘルス専門の医療関係者を配置しているのに加え、体操チームはカウンセラーとのホットラインを設けるなど代表選手のメンタル面でのサポートを強化しているということです。
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