(20日、第106回全国高校野球選手権富山大会3回戦 石動7―6富山中部)
「負けてしまったけれど、悔いのないプレーができました」
7年ぶりに夏の富山大会を3回戦まで戦った富山中部の樋浦輝一(きいち)主将(3年)は、保護者らに感謝を伝えた。
2回戦で高岡商を破った力のある石動を相手に六回、5連打などで4点を挙げて一時は逆転。「接戦に持ち込み、最後までできたのは理想的だった。いい経験ができた」と振り返る。平日の練習は約2時間。「必要なことを自分たちで考えた。意識を変えて取り組んだことが、ここまでつながった」
3年生の選手は6人で「1、2年生が中心。彼らの躍動でベスト16まで勝ち上がれた。夏の大会でしか感じとれないものを来年は生かしてほしい」
夏目陽亮(ようすけ)選手(3年)はこの日4打数2安打、2打点と活躍した。昨秋に入部し、6月までソフトテニス部も兼ねていた。「野球は1年間だったが、悔いなくできた。夏に3試合もできて、皆に感謝です」
中川憲太郎監督は「もう一つ、勝たせてやれなくて申し訳ない。八つ(8強)に行けば違う景色が見えると思う。悔しいという気持ちは忘れちゃいけない」と、次の新チームの始動を見据えた。(小西良昭)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。