中谷選手はことし2月に行われたWBCバンタム級の世界タイトルマッチに勝利して、27戦全勝で無敗のままフライ級とスーパーフライ級を合わせて、3階級制覇を果たしました。
20日は、東京 両国の国技館で行われたバンタム級の防衛戦で、WBC1位のフィリピンの選手の挑戦を受け、第1ラウンドで強烈な左ボディーを打ち込んですぐさまダウンを奪いました。
相手がそのまま立ち上がれず、中谷選手は1ラウンド2分37秒でノックアウト勝ちを収め、この階級で初めての防衛を果たしました。
同じ会場ではこのほか、「キックボクシングの神童」と呼ばれた那須川天心選手が、WBA=世界ボクシング協会バンタム級4位のアメリカの選手と、契約した体重で10ラウンド制の試合を行いました。
那須川選手は第3ラウンド、左ストレートで相手の顔面を捉えたあと、ボディーやアッパーなどの連続パンチでたたみかけてダウンを奪いました。
このままレフェリーが試合を止めて、3ラウンド1分49秒、テクニカルノックアウトで勝ちました。
那須川選手はボクシング転向後、4連勝です。
一方、WBO=世界ボクシング機構フライ級2位の加納陸選手は、WBO3位のアメリカの選手との王座決定戦に臨みましたが、3ラウンド2分50秒でノックアウトで敗れました。
また、ことし2月に4階級制覇した田中恒成選手のWBOスーパーフライ級の防衛戦も予定されていましたが、前日の計量で相手の選手が制限体重を2.9キロオーバーし中止となりました。
中谷「ちょっと早すぎたかな」
1ラウンド、ノックアウト勝ちで防衛を果たした中谷潤人選手は「最初に向き合ったときは、相手の気持ちを感じたので長くなるかなと思ったが、いいパンチが当たってよかった。ちょっと早すぎたかな」と笑顔を見せました。
今後に向けては「バンタム級で統一戦をして、階級を上げるなど、大きな試合をしていきたい」と意気込みを話しました。
また、テクニカルノックアウトで勝利を収めた那須川天心選手は「倒せる練習をこの日のために毎日毎日、心を整えてやってきたので、いい成果が出て本当にうれしい。毎試合、進化している那須川天心を見せられていると思う」と喜びを話しました。
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