第95回都市対抗野球大会1回戦(20日・東京ドーム)
○大垣市・西濃運輸6―5東京都・JR東日本●
両者一歩も引かず延長十一回までもつれた試合。直前の守りで3点を失い、追い込まれた大垣市が鮮やかな逆転劇を演じた。口火を切ったのは、JR東海からの補強選手、山崎大輝だ。
無死一、二塁から始めるタイブレークの初球だった。先頭打者として打席に入った山崎は、甘く入ってきた相手の失投を逃さなかった。強振した打球は左中間を破る適時2点二塁打に。塁上で、三塁側のベンチに向けて拳を突き上げた。
さらに、同じJR東海からの補強選手、三村政喜が左前打で続いて好機を拡大。最後はルーキーの河田隆博のサヨナラとなる押し出し四球へとつながった。
大垣市の佐伯尚治監督は「山崎は『これぞ補強選手』という働きをしてくれた。逆転の足掛かりを作ってくれた」とたたえた。本大会初先発の自チームの22歳左腕、吉田聖弥が試合を作り、頼れる補強選手も快音を響かせる。試合終了は午後10時過ぎ。大垣市にとって7年ぶりの勝利はあまりに劇的だった。【黒詰拓也】
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