(13日、第106回全国高校野球静岡大会2回戦 静岡7-3浜松西)

 初戦で固くなった静岡を逆転勝ちに導いたのは「守備の人」だった。

 静岡は1点を追う四回裏、無死一塁で6番松下緑野(ろくや)選手(3年)が二塁打を放ち、同点に。自らも味方の二塁打で生還し、逆転に成功した。

 序盤はエース谷脇健心投手(3年)の速球が浜松西打線にとらえられ、本塁打を含め3点を先行された。「焦りもあったが、同点に追いつき、自分たちの野球を取り戻せた」。3安打で勝利に貢献した松下緑選手は言う。

 ベンチ入り選手では2番目に小柄で、二塁手の堅実な守りを買われる。強力打線の中で目立たなかったが、素振りやティーバッティングで力をつけ、中軸の後を担う「ポイントゲッター」(池田新之介監督)にもなった。

 「上位打線が塁に出れば返し、出なければチャンスをつくる」。勢いに乗る6番打者が強力打線をつなぐ要になる。(大海英史)

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