日本時間5日、裁判所に出廷し、自らの罪を認めた水原一平被告。
今後、大谷翔平選手との関わりはどうなるのか。FNNが大谷選手への思いについて聞くと、水原被告はある反応を見せた。

報道陣の問いかけに一切答えず、真っすぐ前を見つめ裁判所に入っていった水原被告。

5月の初めての出廷では、黒のスーツに襟付きの白いシャツだったが、今回は白い丸首のシャツに黒のスーツ姿だった。

5月下旬にFNNのカメラが捉えた水原被告は、眼鏡をかけ、Tシャツに短パン、口とあごには、うっすらとひげが蓄えられていたが、5日はきれいにそられていた。

水原被告が問われている罪は、大谷選手の口座から日本円で26億円以上を不正送金したことなど。

初めての出廷では、形式上、無罪を主張したが、今回は裁判官に犯した罪について問われると、「有罪です」と述べた。

さらに、何をしたのか自分の言葉で説明するよう求められると、言葉を選びながら、「私はギャンブルで大きな借金を背負いました。彼(大谷選手)のお金を使うことしか思いつきませんでした」と答えた。

FNNは裁判の前、大谷選手にどんな感情を抱いているか、直接取材に成功した。

水原被告に取材した水本翔記者によると、エレベーターホールを出てきた水原被告に近づいて法廷まで一緒に歩き、「もし大谷選手に対して謝罪する気持ちがあるんだったらうなずいてほしい」と話しかけると、水原被告は小さくうなずいたという。
そして、その次に「ギャンブル依存症の治療は進んでいますか?」と尋ねると、また同じように小さくうなずいたという。

先日FNNが取材を申し込んだ際は、記者の「大谷選手についてどう思っている?」との問いかけに、水原被告は「すみません」と答えていた。

一方、大谷選手は代理人を通じて、「私及び家族にとっても重要な終結を迎えることができました。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます」と声明を発表した。

大谷選手は「終止符を打つ」としたが、海外の刑事事件について詳しいアトム法律事務所・松井浩一郎弁護士は「大谷選手側がどのような処罰を望んでいるか、どのくらい被害感情があるのかという意見を求める機会があると思う」と話した。

意見陳述書の提出や保護観察官の調査の一環で、大谷選手が当局から話を聞かれる可能性があり、今後も「2人の関わりは続くのではないか」という。

水原被告の量刑は10月25日午後2時に言い渡される予定。

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