ボッチャは、脳性まひなどで運動機能に重い障害がある人のために考案されたパラスポーツで、赤と青のボールを投げ合って白い的球に、どれだけ近づけられるかを競います。
パリパラリンピックの代表には、東京パラリンピックの個人で金メダルを獲得した杉村英孝選手や、団体で銅メダルを獲得した廣※瀬隆喜選手など、これまでに男女あわせて5人が内定しています。
日本ボッチャ協会によりますと、去年12月末の時点で世界ランキング7位だった内田選手に国際連盟から出場枠が割り当てられ、選考基準に基づいて5日に内田選手がパリパラリンピックの代表に内定したと発表しました。
21歳の内田選手は、初めてのパラリンピック出場で、2022年にブラジルで開かれた世界選手権では、個人で金メダルを獲得しました。
内田選手は今月に都内で記者会見を開いて、意気込みなどを語ることにしています。
※「瀬」のつくりは「刀」+「貝」。
内田峻介 パラリンピックまでの歩み
内田峻介選手は山口県宇部市出身の21歳。
生まれたときから両手足に障害があり、幼いころから水泳や陸上など、さまざまなスポーツに取り組み、ボッチャは中学2年生のときに始めました。
すぐに競技にのめり込み、有望選手を発掘する国のプロジェクトに応募して、正確なコントロールや力強い投球に磨きをかけてきました。
前回の東京パラリンピックは、閉会式で聖火台に火をともす最終ランナーの大役を担いましたが、代表を逃し、選手としての出場はかないませんでした。
その悔しさを胸に、大阪体育大学のアダプテッド・スポーツ部で、健常者とともに一日に100球以上を投げ込む猛練習で力を伸ばし、2022年には、初出場の世界選手権で金メダルを獲得、ことしの日本選手権で3連覇を果たすなど、実績を積み重ねてきました。
パラリンピックは初めての出場となります。
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