静岡県議会の中沢公彦議長に退職届を提出する川勝平太知事(奥)=静岡市の県議会議長室で2024年4月10日、最上和喜撮影

 静岡県の川勝平太知事(75)は10日午前、県議会の中沢公彦議長に退職届を提出した。地方自治法は30日後に自動的に失職すると規定しており、辞職に伴う知事選は5月9日告示、26日投開票となる見通し。

 川勝氏を巡っては、今月1日の県庁の新入職員への訓示で職業差別にあたる発言をしたなどとして批判が殺到。川勝氏は2日、6月の県議会で辞職する意向を表明し、その後、職業差別にあたる発言を撤回していた。

 これに対し、川勝氏に批判的な立場を取る県議会の自民、公明両会派は「県政の停滞を招いてはいけない」として、一日も早い辞職を求めていた。【最上和喜、丹野恒一】

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