静岡県議会の中沢公彦議長に退職届を提出する川勝平太知事(奥)=静岡市の県議会議長室で2024年4月10日、最上和喜撮影

 静岡県の川勝平太知事は10日午前、退職届を県議会議長に提出する直前、報道陣に心境を問われ「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と話し、「細川ガラシャです」と笑顔を見せた。

 細川ガラシャは戦国時代の武将・明智光秀の娘。細川忠興の妻になり、関ケ原の戦いの前、石田三成の人質になることを拒否して自害した。川勝氏が引用した歌はガラシャの辞世の句とされる。

 川勝氏は今年1月、毎日新聞が実施した関西大学教授で武道家のアレキサンダー・ベネットさんとの対談の中でも、「サムライ」の心は男性に限らない一例として同じ句を引用。「日本人は男女で武士道文化をつくってきました」と話していた。【最上和喜、丹野恒一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。