静岡県の川勝平太知事は10日午前、退職届を県議会議長に提出する直前、報道陣に心境を問われ「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と話し、「細川ガラシャです」と笑顔を見せた。
細川ガラシャは戦国時代の武将・明智光秀の娘。細川忠興の妻になり、関ケ原の戦いの前、石田三成の人質になることを拒否して自害した。川勝氏が引用した歌はガラシャの辞世の句とされる。
川勝氏は今年1月、毎日新聞が実施した関西大学教授で武道家のアレキサンダー・ベネットさんとの対談の中でも、「サムライ」の心は男性に限らない一例として同じ句を引用。「日本人は男女で武士道文化をつくってきました」と話していた。【最上和喜、丹野恒一】
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