名古屋市教育委員会が教員の団体から現金などを受け取っていた問題をめぐり、教員の人事が学閥で支配されているとして、教職員や専門家らでつくる研究団体は29日、調査チームに徹底した調査を求めて要望書を提出しました。

 名古屋市教育委員会で人事を担当する教職員課をめぐっては、複数の教員団体から校長などを推薦する名簿と合わせて現金や商品券を受け取っていたことが明らかになり、外部の有識者らによる調査チームが検証を進めています。

 29日は、愛知県内の教職員や専門家らでつくる研究団体のメンバーが市役所を訪れ、調査チームに宛てた要望書を提出しました。

 要望書では「人事が学閥で支配されている」として、校長や教頭の推薦制の廃止のほか、人事案を市教委の幹部を務めたOBに事前に見せる内覧などについて事実関係の解明を求めています。

あいち県民教育研究所の大橋基博所長:
「お金を受け取らない、推薦名簿も貰わない、これを徹底しなさいという結論になったら最悪のパターンなんです。教員人事で特定の学閥が優遇される人事システムが何ら変更なく残っちゃうんです」

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