27日午後、立憲民主党の蓮舫参院議員が急きょ会見し、7月の東京都知事選挙に出馬する意向を表明した。

蓮舫議員は会見で、「国民の声ははっきりしています。『小池都政をリセットしてほしい』その先頭に立つのがわたしの使命」と述べ、国会議員のバッジを外して臨んだ出馬会見で、現職・小池都知事との対決姿勢を鮮明にした。

さらに蓮舫議員は、「小池都知事はこの8年間、伏魔殿と言った都議会自民党、ブラックボックスと言った都庁をどう変えたのか。自民党返り、8年前の自分の公約よりも自民党と二人三脚。わたしはこの矛盾についていけない。反自民党政治、非小池都政、都知事選にこの姿勢で臨みたい」と小池都知事の都政を批判した。

蓮舫氏をめぐっては、これまでも都知事選への出馬が取りざたされてきた。

タレントや報道キャスターを経て、2004年に政界に進出した蓮舫議員は、2009年には事業仕分けで「世界一になる理由は何があるのでしょうか。2位じゃダメなんでしょうか」と発言し脚光を浴びると、翌年、初入閣した。

圧倒的な知名度から、2016年の都知事選では有力候補に名前が挙がったが、「やりたいことは国政」と述べ、都知事選出馬を見送り、直後の参院選に出馬すると、東京選挙区で100万票を超える得票でトップ当選した。

その勢いで当時の民進党の代表に就任したが、日本と台湾の“二重国籍問題”などで辞任に追い込まれた。

一度は見送った都知事選に今回、満を持して出馬となった蓮舫議員が決断した背景には何があったのだろうか?

会見で蓮舫議員は目黒区で行われた東京都議会の補欠選挙と静岡県知事選挙で立憲が勝利したことが影響したのか聞かれると、「今のご指摘の部分は影響していなかったと言えばうそになる。都知事になって都政から変えたい。それが結果として国政にも影響が出るような政策を実現していきたいと思ったことが大きな理由」と述べた。

同じころ、現職の小池知事は蓮舫議員の出馬について、「出馬されると伺って、それ以上のくわしいこともよく存じておりません」と述べ、自身の出馬についての質問には「予定も何も決まっていません」と答えた。

小池知事は早ければ29日にも出馬表明する見通しだ。

都知事選には広島・安芸高田市の石丸市長など、20人以上が立候補を表明している。

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