これから予想される危険な暑さへの備えとして、米沢市はこの夏、気象情報会社と連携し、学校で「暑さ指数」を自動観測する取り組みを始めることにした。

米沢市では去年7月、部活動帰りの女子中学生が熱中症で道路わきに倒れ、その後、亡くなる事故が起きた。
市はこれを受け、学校での熱中症対策を進めるため、27日、気象情報会社・ウェザーニューズと包括連携協定を結んだ。
協定には、熱中症予防の目安となる「暑さ指数」をリアルタイムで把握できる観測機器を、市内4つの中学校の校庭に試験設置する内容が含まれている。

設置される観測機器「ソラテナ・プロ」は気温や湿度などを自動で観測し、ウェザーニューズがこのデータを基に算出する「暑さ指数」が危険レベルに達した場合、教職員が持つ端末に通知が送られる。
これを活用することで、リアルタイムで危険な暑さを把握できるようになるほか、教職員がグラウンドなどで定期的に行っていた暑さ指数の測定を省力化できる。

(米沢市・近藤洋介市長)
「ありがたいお話をいただいたし、この関係を大事に育てていきたい。去年のようなことを2度と繰り返してはいけない。やれることは何でもやりたい」

(ウェザーニューズ・草開千仁社長)
「今回を機に、本当に必要だという教育委員会などがあれば、ぜひ連携し、少しでも広げられれば」

ウェザーニューズとこうした協定を結ぶのは、山形市に次いで全国2例目で、米沢市では6月中に機器を設置し、測定を始めるという。

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