女性との性的関係を巡って、不信任決議が可決された大阪府・岸和田市の永野耕平市長が、議会を解散させる通知を議長に提出したことが分かりました。
烏野隆生議長が24日午前、明らかにしました。
岸和田市の永野耕平市長は、2019年からおよそ1年半にわたり性的関係を強要したとして女性に提訴され、解決金500万円を支払うことなどで和解しています。
永野市長はこれまで、不倫関係は認めた上で性加害については否定していますが、市議会は「市政を混乱させた」などとして今月20日に不信任決議案を可決しました。
永野市長は今月30日までに「議会の解散」か「失職」を選ぶことになっていましたが、24日午前、議長に対し議会を解散する通知書を提出したということです。
■不信任が可決されたことについて「全体として不思議でびっくり」と永野市長
今月20日、永野市長は「全体として不思議でびっくりしてます。不信任決議に至るまでの非では無いと思っています」としたうえで、今後については「10日以内に議会を解散させるかどうか検討したい」と述べました。
【永野市長】「元々僕の生活上の失態ですからもちろん非は自分あると思います。ただ不信任決議に至るまでの非では無いと思っています」
「決議の中に『秘匿を繰り返し説明責任を果たすことはなかった』と書かれているんですけど、決してそんなことはなくて、秘匿するように、相手方に求められていることについて話せないと言っただけで、それ以外のことはちゃんと話しているので説明責任が果たせていないことはないと思います」
「綱紀委員会で一転して不倫関係にあったことを認めたのも事実ではなくて、最初にお話したのは記者の皆さんに対してですから、社会に対してが1番最初です。議員がおっしゃっていることが僕の認識とかなりズレがあるなと。議決自体は有効なものですから、重く受け止めて対応していきたいと思っています」
■性的関係を強要したとして女性に損害賠償を求めらられた永野市長。解決金500万円の支払いなどで和解
岸和田市の永野耕平市長をめぐっては、2019年からおよそ1年半にわたり性的関係を強要したとして女性に損害賠償を求められ、解決金500万円を支払うことなどで和解しています。
永野市長は当初、女性との不倫関係を否定し、裁判の内容について「話せない」としてきましたが、一転、今月6日の記者会見で不倫を認め、性加害については「交際関係だった」として否定。
■20日、市議会に市長に対する「不信任決議案」が提出され、可決
市議会は、「市政を混乱させた」などとして、今月20日に不信任決議を可決しました。
永野市長は今月30日までに「議会の解散」か「失職」を選ぶことになっていましたが、24日午前、議長に対し議会を解散する通知書を提出したということです。
今後、市議会議員選挙が行われることになります。
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