安倍元首相の妻・昭恵さんが22日、東京都内で講演し、アメリカのトランプ次期大統領夫妻との面会について「良い夕食会だった」と述べるにとどめつつ、犯罪被害者遺族として刑務所などを訪問していることなどを語った。

昭恵さんは、台湾の故・李登輝元総統の理念に共鳴する団体が開いた東京・千代田区の会合で講演。

安倍元首相と台湾に関するエピソードをを中心に語り、来年2月に安全保障関連のシンポジウムに出席するため、自身が台湾を訪問する予定であることを明らかにした。

一方、訪米して15日にトランプ氏夫妻と面会したことについては、「良い夕食会だったということにとどめておきたいと思う」と話し、やりとりの内容に触れなかった。

ただ、2019年にトランプ氏夫妻が来日した際、安倍元首相とともに会食した際、トランプ氏が、第2次世界大戦で日米で戦ったことについて「『自分とシンゾーならば戦争は起こらなかったに違いない』と言っていた」と明かした。

また、昭恵さんは、犯罪被害者遺族の立場で、少年院や刑務所を訪問していることも明らかにした。

刑務所で講演した際は「大勢を前にして声がつまった」ものの、後日、受刑者から『罪を償いながら頑張っていきます』とのメッセージが届いたり、『これで(安倍元首相に)線香をあげてほしい』と5000円が入った手紙が送られてきたとのエピソードを紹介。

昭恵さんは、「被害者を生まないというのは加害者を作らないということ」とした上で、「夫は再チャレンジということを常日頃、言っていた。(加害者が)生きていかなくてはならないのであれば、人の役に立てるようになってもらいたい」と述べた。

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