立憲民主党の野田佳彦代表は20日の記者会見で、党内の一部議員が主張している食料品の消費税率をゼロ%にする案について、「考え方については勉強していきたい」と述べた。「よくお話を聞いてみたい」とも語った。野田氏は旧民主党政権で首相を務めた2012年、消費税の10%への引き上げ方針を決めている。
党内では19日、江田憲司元代表代行を会長とする議員連盟「食料品の消費税ゼロ%を実現する会」が発足。設立総会には9月の代表選に立候補し食料品の消費税ゼロ%を訴えた吉田晴美衆院議員ら40人が参加した。こうした動きが野田氏の発言の背景にあるとみられる。
もっとも、江田氏は「消費税、食料品0%を次の選挙公約に盛り込めるよう頑張りたい」との意向を示しているが、野田氏は会見で「参院選に向けた検討課題になるか」との質問に「確定的なことは申し上げられない」と述べるにとどめた。【池田直】
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