石破茂首相はトランプ次期米大統領と会談するため、来年1月中旬に訪米する方向で検討に入った。早期の会談実現で、バイデン政権下で「前例のない高み」に引き上げられた日米関係をトランプ次期政権になっても引き継ぐ方針を内外に示したい考えだ。
石破茂首相とトランプ次期米大統領との早期の会談調整に向けて進んだきっかけは、15日にトランプ氏と故安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが南部フロリダ州の自宅で面会したことだった。
トランプ氏は16日の記者会見で、石破首相との会談に前向きな姿勢を示したうえで、大統領就任式に先立って会談することもあり得ると表明した。トランプ氏は初めて大統領選に勝利した2016年11月、当時、首相だった安倍氏といち早く会談。その後、2人はゴルフを共に楽しむなど良好な関係を築いたことで知られる。
林芳正官房長官は19日の記者会見で、トランプ氏が昭恵さんを通じて、石破首相に贈った書籍について「関係者を通じて(首相が)受け取っている」と明らかにした。【加藤明子、鈴木悟】
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